ABOUT

人生を彩るシャツを届けたい

メンズアパレルに携わり、38年になります。
アウターからパンツまで、スタイリングをトータルでご提案する自身のブランドを立ち上げ、メンズアパレルと呼ばれるもの全てに携わってきました。

私のファッションの原点は、ゴッドファーザーにあります。
仕立ての良いリネンのスーツに真っ白なシャツとスカーフを合わせたアルパチーノの姿をスクリーンで見たときの興奮は今でも覚えています。

イタリアの男性が醸し出す色気や艶気はいったいどこから来るのだろう?

その答えを求めて、ゴッドファーザーの舞台となった南イタリアを訪れました。
真っ青な空に白壁のアルベロベッロ、真紅のハイビスカス、太陽のように明るく陽気な人々。
そのすべてがまるで絵画、アートのようでした。

行き交う男性は皆、所謂"伊達男"ばかり。
無造作に伸ばした髪や髭を蓄えた中年の男達が、着慣れたようなシャツに洗いざらしのジーンズを合わせたスタイルが、とにかく恰好良い。

サラリとシャツを着てるだけなのに、彼らはどうしてこんなに洒落て見えるのだろう?

そして、私の中でひとつの結論にたどり着いたのです。

"魅力的な男のスタイルとは、ドレスと野生、ドレスと遊び心、といったドレスの中で醸し出すアンバランスな要素である"

そして、そのアンバランスなふたつの要素を1枚で表現できる唯一のアイテムは”シャツ”であると。

1枚で男の魅力を醸し出すシャツを、日本の皆さんに提供したい。
そんな想いから生まれたのが、オリジナルシャツブランドGALLIPOLI camiceriaです。

日本に帰った私は、理想とするデザインと品質を満たすシャツを商品化する為、高松のシャツ工場を買い取り、本格的なシャツ作りを始めました。
デザイン、パターン、縫製までの工程を全て日本国内で完結するジャパンメイドの本格的なシャツ。

しかし道のりは平坦なものではありませんでした。

慢性的な職人不足、縫製機械の老朽化、大口の取引先の倒産…。
長いアパレル人生の中でも、縫製工場の運営は初めて経験することであり、これまで多くの困難に見舞われる度に思い出したのが、スクリーンのあのアルパチーノの姿と、南イタリアの田舎町で目にした伊達男達。
そして、確信的になったシャツに掛ける私の想いです。

お蔭様でGALLIPOLI camiceriaはブランド立ち上げから10年となり、昨年は過去最高の売り上げ枚数を記録しました。

そして今年、私の想いをより強く表現していく場として新しく立ち上げたのが、このGALLIPOLI camiceria公式WEB通販サイトです。

このサイトからお届けするシャツが、あの絵画のような南イタリアの風景のように、皆様の人生を豊かに彩ってくれるのなら、私にとってこの上ない幸せです。

GALLIPOLI camiceriaのシャツには、第2ボタンと第3ボタンの間に唐辛子の刺繍を施しています。南イタリアでは、名産の唐辛子は"お守り"の意があり、1枚1枚にそんな私の願いを込めさせていただきました。

 

G-STAGE・JAPAN株式会社

代表取締役社長 疋田勝久