GALLIPOLI JOURNAL 03
The Weight of Wool
同じウールでも、表情は違う。
柔らかい。それだけでは、ニットの違いは語れない。
同じウール100%でも、糸の太さ、編み目の細かさ、加工の方法によって、服の表情は変わります。軽く身体に沿うもの。密度があり、輪郭を保つもの。触れた瞬間の心地よさだけでなく、着たときにどう落ち、どう形をつくるか。GALLIPOLIの二つのニットから、その違いを読み解きます。
01 / FINENESS
16ゲージ。軽さが、輪郭を整える。
パティーナクルーニットは、繊細な16ゲージ。細かな編み目が表面をなめらかに整え、身体の動きに沿って、すっと落ちます。ジャケットの内側でもかさばりにくく、一枚で着ても端正に見える。その軽やかな輪郭が、ハイゲージならではの持ち味です。
仕上げには、編み上げた後の製品へ特殊なスノー加工を施しました。色を均一に整えるのではなく、わずかな濃淡を残す。一着ごとに異なるフェード感が、薄く上品な編み地に奥行きを与えています。
02 / DENSITY
12ゲージ。密度が、形を支える。
フェルトウールシリーズは12ゲージ。編み上げた生地に縮絨加工を施し、繊維を絡ませながら密度を高めています。ふっくらとした触感の奥に、ほどよい厚みと張りがある。フードや肩まわりの形が崩れにくく、ニットでありながらアウターに近い存在感をつくります。
パンツも同じ発想です。リラックスした穿き心地を保ちながら、密度のある編み地がシルエットを支える。上下で合わせても部屋着には見えず、街で着られるセットアップとして輪郭が残ります。
二つのウール、二つの輪郭。
- パティーナ
- フェルトウール
- Gauge
- 16ゲージ
- 12ゲージ
- Finish
- スノー加工
- 縮絨加工
- Surface
- なめらかで、色に濃淡がある
- ふっくらとして、密度がある
- Drape
- 軽く、身体に沿って落ちる
- ほどよい張りで、形を保つ
- Role
- 一枚着、ジャケットイン
- フーディ、ニットセットアップ
柔らかさは、触れた瞬間の感覚。
美しいニットは、着たときの輪郭まで設計されている。
GALLIPOLI KNITWEAR
Knitwear Notes
ニットの「ゲージ」とは?
編み機の針の密度を示す目安です。一般に数字が大きいほど編み目は細かく、表面はなめらかに。数字が小さくなるほど、編み地の厚みや立体感が表れやすくなります。
縮絨加工とは?
水分や熱などを加えながらウール繊維を絡ませ、生地を詰める加工です。フェルトのような表面と密度が生まれ、保温性と形の安定感につながります。
16Gと12G、どちらを選ぶ?
ジャケットのインナーや軽快な一枚着なら、なめらかな16G。厚みと立体感を生かし、ニットを主役にするなら12G。素材名だけでなく、着る場面と欲しい輪郭から選ぶのが基準です。



